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金沢で触れたアカデミックと文化の最前線~金沢美術工芸大学・石川県立図書館を訪れて~
7月20日・21日の週末、石川県金沢市を訪れる機会がありました。
今回の目的は、金沢美術工芸大学のオープンキャンパスへの参加です。
2023年に金沢駅西部に移転・新設されたばかりの新キャンパスは、噂どおりの美しさと機能性を兼ね備えた空間でした。
大学の建物は開放感があり、自然光を取り込むガラス張りのデザインが印象的。
学生の創造性を引き出すことを意識した設備が随所に見られ、アートやデザインを学ぶには理想的な環境だと感じました。
また、学外からの来訪者に対しても親しみやすい雰囲気が漂っており、街と大学が一体となって若者を育てていく意思を感じました。
さらに特筆すべきは、大学の隣に位置する「石川県立図書館」の存在です。
こちらも2022年に開館したばかりの新しい図書館で、外観の重厚さと内装の木質感が絶妙に調和し、訪れる人を温かく迎えてくれます。
館内に一歩足を踏み入れると、そのスケールとデザイン性に圧倒されます。
中央に配置された吹き抜け空間を取り囲むように配された書架はまるで劇場の客席のようで、訪れる者に“本と出会う体験”そのものを演出してくれます。
聞けば、石川県立図書館は蔵書数において「日本一」を誇っているとのこと。
学術書から雑誌、児童書、郷土資料まで幅広く揃っており、年齢・関心を問わず楽しめる場所でした。
この二日間の訪問を通して、金沢という都市が文化・芸術・学びに力を注ぎ、未来を担う若者を支えている姿勢を肌で感じることができました。
金沢美術工芸大学のオープンキャンパス
大学内の風景
石川県立図書館
中央の吹き抜けと自然光を取り入れる天井
外観からは想像できない劇場の客席のような内装
(直)